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人の「幸せ」とは、なんだろう?

 

人にとって「幸せ」とはどんな状態のことを指すのでしょう?

何があれば、「幸せ」といえるのでしょう?

「幸せ」になるためには、何が必要なのでしょう?

「幸せ」に見えない日本の人
「幸せ」に見えるネパールの人

 

「幸せ」について考え始めたのは、アジア最貧国のネパールを訪れたときでした。

 

服はボロボロ。停電は当たり前。家はただの掘っ建て小屋。

経済的には決して「豊か」とはいえない暮らし。

なのに、その環境で暮らす人々はとても「幸せ」に見えました。

 

一方、世界第3位の経済大国、日本。

小奇麗な服。当たり前にある電気。地震でも崩れない家。

経済的には紛れもなく「豊か」だといえる暮らし。

なのに、その環境で暮らす日本の人々は「幸せ」には見えません。

 

経済的には豊かとはいえないのに、「幸せ」に見えるネパールの人。

経済的に豊かなのに、「幸せ」に見えない日本の人。

なぜなのでしょうか?

「幸せ」の秘密は「2つの家族」

 

その秘密を探りに、ネパールに住んでみることにしました。

青年海外協力隊としてボランティアをしながら、ネパールの農村に住む人たちと一緒に過ごすこと2年。

畑を耕し、子どもと遊び、お祭りがあれば踊る。

寝食をともにし、彼らの生活にお邪魔させていただくことで、その秘密が見えてきました。

 

それは、「2つの家族」にありました。

1つ屋根の下で暮らし、血のつながりがある「家族」を大事にすること。

そして、血縁はなくても、本当の家族のように思える「第二の家族」とも呼べる存在がいること。

この「2つの家族」がネパールの人の「幸せ」につながっていると感じたのです。

 

 

家族をつくり、幸せをつむぐ

 

「おまえはうちの子どもだ。いつでもおいで」

国籍の違う私に対して、真顔で放たれるその愛情の深さに、私はいつも「幸せ」な気持ちになった。

そして、「第二の家族」ができたことで、日本にいる「第一の家族」も大事にできるようになった。

そう考えた時、ある1つの問いが頭に浮かんだ。

 

「もしも、日本の人とネパールの人が、”第二の家族”になったら?」

 

出会うはずのなかった人同士が「家族」になる瞬間をつくりたい。

1本1本の糸を丁寧につむいでいくように、国籍・人種・宗教の壁を超えた「第二の家族」が誕生する物語をつむぎたい。

そして、「2つの家族」という「幸せ」が溢れる世界をつくりたい。

 

これが、私たちが存在する意義であり、事業を行なう目的です。

そして、その目的を果たすために、私たちは「ソーシャルリトリートプログラム」を行ないます。